ホセア書9-11 ; 黙示録3

ホセア書

第9章

9:1イスラエルよ、
もろもろの民のように喜びおどるな。
あなたは淫行をなして、あなたの神を離れ、
すべての穀物の打ち場で受ける淫行の価を愛した。
9:2打ち場と酒ぶねとは彼らを養わない。
また新しい酒もむなしくなる。
9:3彼らは主の地に住むことなく、
エフライムはエジプトに帰り、
アッスリヤで汚れた物を食べる。
9:4彼らは主に向かって酒を注がず、
また犠牲をもって主を喜ばせず、
彼らのパンは喪におる者のパンのようで、
すべてこれを食べる者は汚される。
彼らのパンはただ自分の飢えを満たすためで、
主の家に、はいることはできない。
9:5あなたがたは祝の日と、主の祭の日に、
何をしようとするのか。
9:6見よ、彼らはアッスリヤへ行く。
エジプトは彼らを集め、
メンピスは彼らを葬る。
あざみは彼らの銀の宝物を所有し、
いばらは彼らの天幕にはびこる。
9:7刑罰の日は来た。
報いの日は来た。
イスラエルはこれを知る。
預言者は愚かな者、
霊に感じた人は狂った者だ。
これはあなたがたの不義が多く、
恨みが大きいためである。
9:8預言者はわが神の民エフライムの見張人である。
しかし預言者のすべての道には
鳥をとる者のわながあり、
恨みはその神の家にある。
9:9彼らはギベアの日のように、
深くおのれを腐らせた。
主はその不義を覚え、その罪を罰せられる。
9:10わたしはイスラエルを荒野のぶどうのように見、
あなたがたの先祖たちを、
いちじくの木の初めに結んだ初なりのように見た。
ところが彼らはバアル・ペオルへ行き、
身をバアルにゆだね、
彼らが愛した物と同じように憎むべき者となった。
9:11エフライムの栄光は、鳥のようにとび去る。
すなわち産むことも、はらむことも、
みごもることもなくなる。
9:12たとい彼らが子を育てても、
わたしはその子を奪って、残る者のないようにする。
わたしが彼らを離れるとき、彼らはわざわいだ。
9:13わたしが見たように、
エフライムの子らはえじきに定められた。
エフライムはその子らを、
人を殺す者に渡さなければならない。
9:14主よ、彼らに与えてください。
あなたは何を与えられますか。
流産の胎と、かわいた乳ぶさを
彼らに与えてください。
9:15彼らのすべての悪はギルガルにある。
わたしはかしこで彼らを憎んだ。
彼らのおこないの悪しきがゆえに、
彼らをわが家から追いだし、
重ねて愛することをしない。
その君たちはみな、反逆者である。
9:16エフライムは撃たれ、
その根は枯れて、実を結ばない。
たとい彼らが子を産んでも、
わたしはそのいつくしむ子らを殺す。
9:17彼らは聞き従わないので、
わが神はこれを捨てられる。
彼らはもろもろの国民のうちに、
さすらい人となる。

第10章

10:1イスラエルは実を結ぶ茂った
ぶどうの木である。
その実を多く結ぶにしたがって、
祭壇を増し、
その地の豊かなるにしたがって、
柱の像を麗しくした。
10:2彼らの心は偽りである。
今、彼らはその罪を負わなければならない。
主はその祭壇をこわし、
その柱の像を砕かれる。
10:3今、彼らは言う、
「われわれは主を恐れないので、
われわれには王がない。
王はわれわれのために何をなしえようか」と。
10:4彼らはむなしき言葉をいだし、
偽りの誓いをもって契約を結ぶ。
それゆえ、さばきは畑のうねの毒草のように現れる。
10:5サマリヤの住民は、
ベテアベンの子牛のためにおののき、
その民はこれがために嘆き、
その偶像に仕える祭司たちは、
その栄光のうせたるがために泣き悲しむ。
10:6その子牛はアッスリヤに携えられ、
礼物として大王にささげられ、
エフライムは恥をうけ、
イスラエルはおのれの偶像を恥じる。
10:7サマリヤの王は、
水のおもての木切れのように滅ぼされる。
10:8イスラエルの罪であるアベンの高き所も滅び、
いばらとあざみがその祭壇の上にはえ茂る。
その時彼らは山に向かって、
「われわれをおおえ」と言い、
丘に向かって「われわれの上に倒れよ」と言う。
10:9イスラエルよ、
あなたはギベアの日からこのかた罪を犯した。
彼らはその所に立っていた。
戦いはギベアにおる彼らに及ばないであろうか。
10:10わたしは来てよこしまな民を攻め、
これを懲らしめる。
彼らがその二つの罪のために懲しめられるとき、
もろもろの民は集まって彼らを攻める。
10:11エフライムはならされた若い雌牛であって、
穀物を踏むことを好む。
わたしはその麗しい首を惜しんだ。
しかし、わたしはエフライムにくびきをかける。
ユダは耕し、
ヤコブは自分のために、まぐわをひかねばならない。
10:12あなたがたは自分のために正義をまき、
いつくしみの実を刈り取り、
あなたがたの新田を耕せ。
今は主を求むべき時である。
主は来て救いを雨のように、
あなたがたに降りそそがれる。
10:13あなたがたは悪を耕し、
不義を刈りおさめ、
偽りの実を食べた。
これはあなたがたが自分の戦車を頼み、
勇士の多いことを頼んだためである。
10:14それゆえ、あなたがたの民の中に
いくさの騒ぎが起り、
シャルマンが戦いの日に
ベテ・アルベルを打ち破ったように、
あなたがたの城はことごとく打ち破られる。
母らはその子らと共に打ち砕かれた。
10:15イスラエルの家よ、
あなたがたの大いなる悪のゆえに、
このように、あなたがたにも行われ、
イスラエルの王は、あらしの中に全く滅ぼされる。

第11章

11:1わたしはイスラエルの幼い時、
これを愛した。
わたしはわが子をエジプトから呼び出した。
11:2わたしが呼ばわるにしたがって、
彼らはいよいよわたしから遠ざかり、
もろもろのバアルに犠牲をささげ、
刻んだ像に香をたいた。
11:3わたしはエフライムに歩むことを教え、
彼らをわたしの腕にいだいた。
しかし彼らはわたしにいやされた事を
知らなかった。
11:4わたしはあわれみの綱、
すなわち愛のひもで彼らを導いた。
わたしは彼らに対しては、
あごから、くびきをはずす者のようになり、
かがんで彼らに食物を与えた。
11:5彼らはエジプトの地に帰り、
アッスリヤびとが彼らの王となる。
彼らがわたしに帰ることを拒んだからである。
11:6つるぎは、そのもろもろの町にあれ狂い、
その門の貫の木を砕き、その城の中に彼らを滅ぼす。
11:7わが民はわたしからそむき去ろうとしている。
それゆえ、彼らはくびきをかけられ、
これを除きうる者はひとりもいない。
11:8エフライムよ、
どうして、あなたを捨てることができようか。
イスラエルよ、
どうしてあなたを渡すことができようか。
どうしてあなたをアデマのように
することができようか。
どうしてあなたをゼボイムのように
扱うことができようか。
わたしの心は、わたしのうちに変り、
わたしのあわれみは、ことごとくもえ起っている。
11:9わたしはわたしの激しい怒りをあらわさない。
わたしは再びエフライムを滅ぼさない。
わたしは神であって、人ではなく、
あなたのうちにいる聖なる者だからである。
わたしは滅ぼすために臨むことをしない。
11:10彼らは主に従って歩む。
主はししのほえるように声を出される。
主が声を出されると、
子らはおののきつつ西から来る。
11:11彼らはエジプトから鳥のように、
アッスリヤの地から、はとのように急いで来る。
わたしは彼らをその家に帰らせると
主は言われる。
11:12エフライムは偽りをもって、わたしを囲み、
イスラエルの家は欺きをもって、わたしを囲んだ。
しかしユダはなお神に知られ、
聖なる者に向かって真実である。


黙示録

第3章

3:1サルデスにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『神の七つの霊と七つの星とを持つかたが、次のように言われる。わたしはあなたのわざを知っている。すなわち、あなたは、生きているというのは名だけで、実は死んでいる。3:2目をさましていて、死にかけている残りの者たちを力づけなさい。わたしは、あなたのわざが、わたしの神のみまえに完全であるとは見ていない。3:3だから、あなたが、どのようにして受けたか、また聞いたかを思い起して、それを守りとおし、かつ悔い改めなさい。もし目をさましていないなら、わたしは盗人のように来るであろう。どんな時にあなたのところに来るか、あなたには決してわからない。3:4しかし、サルデスにはその衣を汚さない人が、数人いる。彼らは白い衣を着て、わたしと共に歩みを続けるであろう。彼らは、それにふさわしい者である。3:5勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、その名をいのちの書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父と御使たちの前で、その名を言いあらわそう。3:6耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。
3:7ヒラデルヒヤにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『聖なる者、まことなる者、ダビデのかぎを持つ者、開けばだれにも閉じられることがなく、閉じればだれにも開かれることのない者が、次のように言われる。3:8わたしは、あなたのわざを知っている。見よ、わたしは、あなたの前に、だれも閉じることのできない門を開いておいた。なぜなら、あなたには少ししか力がなかったにもかかわらず、わたしの言葉を守り、わたしの名を否まなかったからである。3:9見よ、サタンの会堂に属する者、すなわち、ユダヤ人と自称してはいるが、その実ユダヤ人でなくて、偽る者たちに、こうしよう。見よ、彼らがあなたの足もとにきて平伏するようにし、そして、わたしがあなたを愛していることを、彼らに知らせよう。3:10忍耐についてのわたしの言葉をあなたが守ったから、わたしも、地上に住む者たちをためすために、全世界に臨もうとしている試錬の時に、あなたを防ぎ守ろう。3:11わたしは、すぐに来る。あなたの冠がだれにも奪われないように、自分の持っているものを堅く守っていなさい。3:12勝利を得る者を、わたしの神の聖所における柱にしよう。彼は決して二度と外へ出ることはない。そして彼の上に、わたしの神の御名と、わたしの神の都、すなわち、天とわたしの神のみもとから下ってくる新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名とを、書きつけよう。3:13耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。
3:14ラオデキヤにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。
『アァメンたる者、忠実な、まことの証人、神に造られたものの根源であるかたが、次のように言われる。3:15わたしはあなたのわざを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。3:16このように、熱くもなく、冷たくもなく、なまぬるいので、あなたを口から吐き出そう。3:17あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、なんの不自由もないと言っているが、実は、あなた自身がみじめな者、あわれむべき者、貧しい者、目の見えない者、裸な者であることに気がついていない。3:18そこで、あなたに勧める。富む者となるために、わたしから火で精錬された金を買い、また、あなたの裸の恥をさらさないため身に着けるように、白い衣を買いなさい。また、見えるようになるため、目にぬる目薬を買いなさい。3:19すべてわたしの愛している者を、わたしはしかったり、懲らしめたりする。だから、熱心になって悔い改めなさい。3:20見よ、わたしは戸の外に立って、たたいている。だれでもわたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしはその中にはいって彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。3:21勝利を得る者には、わたしと共にわたしの座につかせよう。それはちょうど、わたしが勝利を得てわたしの父と共にその御座についたのと同様である。3:22耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』」。


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